宮古島リゾートガイド
2025年11月26日
宮古島:与那覇前浜ビーチ
エメラルドグリーンの海と白い砂浜が広がる宮古島は、まさに南国の楽園です。しかし、その豊かな自然のなかには、気をつけなければならない生物がひっそりと生息しています。
この記事では、宮古島に生息する有毒生物を詳しく解説します。もしものときの対処法や予防策もあわせて紹介するので、宮古島旅行を検討している方はぜひ参考にしてください。
宮古島の自然に潜む「有毒生物」を知ろう

宮古島には、その美しさとは裏腹に、多様な有毒生物が存在します。知らずに近づいたり触れたりすることで、思わぬケガにつながることも。旅行前に有毒生物の情報をチェックし、安全第一で宮古島旅行を楽しみましょう。
宮古島の海で最も警戒する存在「ハブクラゲ」
宮古島で海遊びをする際、最も警戒したいのが「ハブクラゲ」です。5〜10月に多く発生し、半透明で細長い触手を持つのが特徴。刺されると激しい痛みや皮膚のただれを引き起こし、重症の場合は呼吸障害が出るケースもあります。海のなかやビーチで見かけたら、近づかずにその場を離れるようにしましょう。
もし刺傷を受けたときは、まず海から上がり、酢をたっぷりかけて触手をそっと取り除きます。こすると症状が悪化するため、落ち着いて対処することが大切です。応急処置が済んだら、早めに医療機関へ向かいましょう。
美しい見た目に油断禁物「カツオノエボシ」
鮮やかな青い浮袋が特徴の「カツオノエボシ」は、その美しさから手を伸ばしたくなる人もいますが、実は危険度の高い有毒生物です。触手に触れると電撃のような激痛が走り、体質によってはアナフィラキシーショックを起こすことがあります。浜辺に打ち上げられていても毒は残っているため、絶対に触れないようにしましょう。
応急処置としては、タオルや手袋で触手を取り除き、海水でやさしく洗い流すのが基本です。ただし、真水や酢をかけると刺胞が刺激されて逆効果になるおそれがあるので要注意。使用は避け、速やかに医療機関を受診してください。
海底に溶け込む危険魚「オニダルマオコゼ」
海底にじっと身を潜める「オニダルマオコゼ」は、岩やサンゴにそっくりで、見分けるのが難しい魚です。背びれには強い毒を持つ棘が並んでおり、うっかり踏んでしまうと立っていられないほどの激痛に見舞われることがあります。
浅瀬でのレジャーでは、マリンシューズを着用し、むやみに海底に手足をつかないようにするのが安全です。万が一刺されたときは、可能な範囲で棘を取り除き、40〜45℃程度のお湯で患部を30分~1時間ほど温めつつ、すぐに病院へ向かいましょう。
海だけじゃない!陸上の有毒生物にも注意を
海の有毒生物ばかりに目が行きがちですが、陸上でも安全対策は欠かせません。特に草むらや岩場ではハブに咬まれる危険があり、毎年事故が報告されています。散策の際は、長袖・長ズボンなど露出を抑えた服装がおすすめです。
また、アフリカマイマイやミヤコヒキガエルなど、見た目では毒を判断できない生物も潜んでいます。「知らない生物には近づかない」を心がけて、宮古島を楽しみましょう。
宮古島の有毒生物を知って、安全に自然を満喫しよう

宮古島:島尻マングローブ公園
宮古島で安心して過ごすためには、海や陸に潜む有毒生物を知っておくことが大切です。今回ご紹介したのはその一部ですが、特徴や対処法を理解していれば、いざというときも落ち着いて対応できます。正しい知識を備え、宮古島の豊かな自然を心ゆくまで堪能してくださいね。
