宮古島リゾートガイド

2025年7月31日

世界的にも珍しい!宮古島の地下ダムってどんなところ?

宮古島:福里地下ダム

美しいビーチやサンゴ礁で知られる宮古島。その地下に、世界でも珍しい「地下ダム」があるのをご存じでしょうか。

観光地のイメージが強い宮古島に、そんな大規模な水の設備があるとは少し意外に思えるかもしれません。しかし、この地下ダムこそが、島の豊かな自然と人々の暮らしを支える重要な役割を果たしています。

この記事では、宮古島の地下ダムについて詳しく解説します。宮古島の隠れた一面を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

地下に広がる貯水槽!宮古島の「地下ダム」とは?

宮古島:砂川地下ダム

宮古島は、サンゴ礁が隆起してできた島です。島全体が水を通しやすい石灰岩に覆われているため、雨が降っても水を十分に蓄えることが難しく、水資源の確保が大きな課題となっていました。

この問題を解決するために考え出されたのが、「地下ダム」という独自の仕組みです。宮古島特有の地形を活かし、地中を流れる「地下水帯」にコンクリートの壁を築いて、地下水をせき止めて貯めています。川の少ない宮古島にとって、地下ダムは自然と共存するための知恵といえるでしょう。

島の水資源を支える!宮古島の地下ダム

宮古島:地下ダム資料館

宮古島の地下ダムは、島の暮らしや自然と切り離せない大切なインフラです。では、実際にどのような役割を果たしているのでしょうか。

宮古島の知られざるインフラ、2つの地下ダムとその役割

宮古島には、「砂川(すながわ)地下ダム」と「福里(ふくざと)地下ダム」という2つの地下ダムがあります。どちらも主に農業用水として活用されており、特にさとうきびの栽培には欠かせない存在です。

これらのダムのおかげで宮古島の農業は大きな進展を見せ、乾季でも安定した農業が続けられています。さらに、地下に水を蓄えることで蒸発を防ぎ、限りある水資源を効率よく使えるのも利点です。地下ダムは「見えないインフラ」として、今後も宮古島の豊かな未来を支え続けてくれることでしょう。

地下ダム資料館で宮古島の水の知恵を学ぼう

地下ダムは、宮古島の生活に深く根付いています。そんな地下ダムについて、実際に触れられるスポットが「地下ダム資料館」です。宮古島市城辺(ぐすくべ)地区にあるこの施設では、地下ダムの歴史や構造、建設の工夫などを、パネル展示や模型を通じて学ぶことができます。

資料館で知識を深めた後は、外の公園を散策するのもおすすめです。自然のなかで、宮古島の水資源の大切さを感じてみてはいかがでしょうか。

地下ダムが教えてくれる、宮古島のもうひとつの物語

宮古島の地下ダムは、島の自然環境や歴史に触れられる場所です。観光だけではなく、島の人々の暮らしや知恵を知ることで、旅がより印象深いものになるはずです。宮古島を訪れる際は、自然と共生する地下ダムの存在にも、ぜひ目を向けてくださいね。