沖縄特有の豊かな自然が広がる宮古島では、その環境に適した多種多様な動植物が生息しています。
観光で島内を巡っている間にも、さまざまな生き物を見かけることがあるはずです。
実は、その動植物の中には、国や県、市の「天然記念物」に指定されている希少なもの、宮古島でしか見られないものがあります。
本ブログでは、宮古島で出会える天然記念物についてご紹介します。
宮古島で出会える天然記念物とは?
天然記念物とは、法律により保護するよう定められた、動物・植物・地質鉱物のことを指します。国や都道府県、市区町村単位で指定されています。
宮古島では、国が指定している天然記念物のほか、沖縄県や宮古島市に指定されている天然記念物も生息しており、本ブログではその中から特におすすめの天然記念物6選をご紹介します。
飼育でも人気!「オカヤドカリ」«国指定天然記念物»
「オカヤドカリ」は、1970年に国の天然記念物に指定されたヤドカリの一種。いくつか種類がある中でも、宮古諸島には、オカヤドカリ・ムラサキオカヤドカリ・オオナキオカヤドカリ・ナキオカヤドカリ・コムラサキオカヤドカリが生息しています。
オカヤドカリが暮らしているのは、海岸や海岸林などの陸上です。夜行性の生き物なので、夜の海岸を散歩してみたりすると、意外とすぐ出会えたりします。
オカヤドカリはペットショップなどでも販売されており、人気の動物ですが、国指定天然記念物のため、採集には許可が必要です。
そのため、宮古島で見かけても、決して持ち帰ることのないようにしましょう。
昨今は無断で持ち帰りに留まらず、天然記念物の乱獲のニュースもあります。
自然と動物を大切に、節度を持って接するようお願いします。
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日本最大級のサンゴ礁!「八重干瀬(やびじ)」«国指定天然記念物»
宮古島の北側、5~22kmほどの海域にあるサンゴ礁群「八重干瀬」は、2013年に国の天然記念物に指定されました。
日本最大級のサンゴ礁である八重干瀬は、天然記念物でありながら、国指定名勝にも指定されている場所。ここにでしか体験できない美しい景色を一目見ようと、多くの人が訪れます。
八重干瀬では、クルージングでの観覧やダイビング、シュノーケリングなどを楽しむこともできます。
沖合まで向かう必要があるため、ツアー等の事前応募が必要です。美しいサンゴ礁や熱帯魚を間近で観察してみてはいかがでしょうか。
また、沖縄県では、場所を問わず、サンゴの採集が禁止されています。
それだけでなく、八重干瀬に訪れた際も、サンゴに傷をつけたり、自然環境を破壊するような行為を行わないようにしましょう。
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触れ合い体験が楽しめる!「宮古馬」«県指定天然記念物»
1991年に沖縄県の天然記念物に指定された「宮古馬」。日本在来馬の一種で、宮古島では「みゃーくぬーま」などと呼ばれています。
宮古馬は、小柄な馬で体長は120cmほど。減少傾向にあったものの、現在は、保存会の活動により48頭(※2023年5月時点)が生息しています。
宮古島には、実際に宮古馬と触れ合える施設も複数あります。中でも、宮古島熱帯果樹園「まいぱり」では、小学生まで限定ですが、引き馬体験も実施。
天然記念物に乗る特別な体験な体験ができますよ。
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2.宮古島熱帯果樹園「まいぱり」
宮古島で貴重な天然記念物と出会おう!
今回は、宮古島で出会える天然記念物を3種類ご紹介しました。宮古島ではこのほかにも、国指定の「カラスバト」「キシノウエトカゲ」「リュウキュウキンバト」、市指定の「ツマグロゼミ」などの天然記念物が生息しています。
滞在中に、どれぐらいの天然記念物と出会えるか、挑戦してみるのもかなり面白いかもしれませんね!
本記事が宮古島で天然記念物巡りの一助になれば幸いです。